トレード監視の理想の流れ
はじめに
こんにちは、カイです。
前回の記事では、「何故トレード監視システムが必要なのか」についてお話ししました。↓↓コチラ
サラリーマンはその多忙さ故、トレード監視システムのように自動で監視してくれるシステムが必要だということがわかります。
本日は、実現したいトレード監視システムの全体像を明確にするため、トレード全体の理想の流れ、について触れていきたいと思います。
投資の期間
トレード監視システムを構築するためには、予め投資の期間を決めておく必要があります。なぜなら、システムをどう設計するか変わってくるからです。
例えば、数年単位の長い期間保有すると決めて購入した銘柄に対して、買値から数%値動きする度に、ユーザに売却の通知が届くのは少し迷惑ですよね。
長期の保有であれば、予め決めておいた利確額や損切り額に達した場合にのみ、ユーザに通知されるべきです。
それとは異なり、数日~数週間単位の短い期間保有すると決めて購入した銘柄に対しては、その株価の値動きを数%単位で通知され、値下がりの兆候があった場合はユーザに売却の通知が届いてほしいです。
このように、投資の期間によって、トレード監視システムをどのように設計していくかが変わってきます。
実際どれぐらいの投資の期間を選択するべきか、人それぞれ違った答えがあると思います。ここでは私の投資方法を参考にして、説明したいと思います。
私は、短期間で株を売買する"短期型"と、長期間で株を売買する"長期型"の両方の投資方法で資産を運用しています。そのため、それぞれの投資の期間で異なる動作をするようにトレード監視システムを設計しました。
私の投資方法は以下の通りです。
- 短期型トレード
- 投資期間: 数日~数週間でトレードをする
- 投資対象: 主に日本株とする
- 長期型トレード
- 投資期間: 数ヶ月~1年でトレードをする
- 投資対象: 主に米国株とする
あくまで個人的な見解ですが、米国株は長期的なリターンが見込めるので、長期型トレードの投資対象として米国株を選んでいます。米国は、金融政策/財政政策が日本と比べて優れており、米国の株価は値上がりしやすい傾向にあるためです。
トレード全体の理想の流れ
私が求めているトレード全体の理想の流れは、以下の通りです。
上記の通り、本職をしながら株トレードを可能にするため、ユーザの一日の負担を最小限に抑えるような流れとなっています。
ユーザの一日の作業時間は、最大でも5分程度としました。そのため、ユーザの作業内容は最小限に抑え、"投資銘柄の設定変更を要求"と"投資銘柄の購入 / 売却"のみとしました。
また、"投資銘柄の購入 / 売却"はシステムが自動で実行しないこととし、ユーザが手動で行うこととしました。
Pythonを使って証券サイトを制御するプログラムを作れば自動売買は可能ですが、予期しない証券サイトの仕様変更によって、プログラムが正しく動作しなくなった場合、意図しない注文で約定してしまう恐れがあります。
そのため、"投資銘柄の購入 / 売却"は、システムに実装しません。
その一方、銘柄の分析、チャートの監視など、時間を要する作業は全てシステムが担うように設計しました。
トレード監視システムは、上図の通り、パソコンとRaspberry Pi(ここでは、ラズパイと呼称。)を使って実現します。
私が調査した限り、外国株のリアルタイムな株価は、数秒という間隔で取得できるような外部APIが用意されていました。
しかしその一方、日本株のリアルタイムな株価は、RSSのみでしか取得することができません。(ただし、スクレイピングを使えばその限りではない。)
したがって、RSSが利用できるMicrosoft Excelを使って株価をリアルタイムに監視するため、Excelが既にインストールされていたパソコンを使ってテクニカル分析をします。
ラズパイは、主に機械学習を含めた銘柄のファンダメンタル分析を実行します。
参考(単語の定義)
上記の"トレード全体の理想の流れ"で使用した単語をここで定義します。
- 全銘柄
- 世にある全銘柄(日本の銘柄、外国の銘柄を含む)
- 監視銘柄
- 株価チャートの監視対象。全銘柄の中から、株価予測や統計解析の結果を基に見出した、値下がりしにくく値上がりしやすい銘柄。株価チャートの分析によって、購入のタイミングを検知する。
- 投資銘柄
- 投資している銘柄。株価チャートの分析によって、売却のタイミングを検知する
まとめ
この記事では、トレード全体の理想の流れについて、お話ししました。この流れであれば、前回の記事のサラリーマンの課題を解決できるかと思います。